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神さまとお話することや、
弱っている時は恐い妖怪みたいのが寄ってくることなんかは、
大人になるまで、ほとんど誰にも話さなかった。
ちょっと話すだけで変なこと言うって顔されたから。
どうも、自分以外の周りの人には見えないらしいとわかって、口をつぐんでいた。

ところが、高校生の頃、手のひらから出てくる、ビリビリするエネルギーのことが
詳しく知りたいと思った。
それから、自分が神さまと話すようなことを、
どこかの宗教では、もっと詳しく教えてくれたりするのだろうか?
誰にも理解されない私に起こることを、誰か説明してくれないだろうか?
と思って、あちこちの宗教の門も叩いてみた。
キリスト教や新興宗教、仏教、神道・・・エトセトラ。
話を聞きに行くが、なんだかどれもしっくりこない。なにかが違う気がする。
古い真実、伝えられるうちに形だけになってしまったもの、という感じがした。

ある新興宗教なんて「信者にならないと今度は人間に生まれ変われない」なんて言う。
この世の終わりがくるようで。そしたら信者以外は、人間じゃないものになるんだって。
百歩譲って、そうなるとしても、例えば私は石ころになってしまうんだとしても、
地球が残って、この美しい世界は、存在するんだったら、その一部の石ころになるんだったら、
私はかまわないや。と思った。それで私はどこかの宗教に属すのはやめた。
また私は、誰とも神さまについて話さないことにしていた。

もうだいぶ昔のことですが、私も若かりし22歳の春。
原因不明の高熱が何日も出た。
弱っているので、私を魔界に連れ込もうと、魔物たちが周りを取り囲んだりしている。
何日めかの夜中、私は「お前たちになんか用はない」と、
魔物を必死に追い払ってから、起き上がった。
すると、天井から光が差して、広がった。光で出来た階段が見えた。
そこへ上がっていけば、天国に行けるんだって分かった。
どうぞ、上がってきてもいいよ。と神さまが言った。
生まれてからそれまでの人生が、本当に走馬灯のように、映画のように見えた。

それで私は、
それは出来ない。だって私は、まだ何にもやるべきことをやってない。
ということに気付いて、神様に許しを請うた。
どうか、自分がしなければいけないことを成すまで、この世に留まらせてください。と。
成すべきことがなんだかも、まだ分からないけど、
でも、分かるところまでも、辿り着いてない。とても天国へ戻れない。

そう言った瞬間、目の前には光り輝く千手観音さまが浮んでいた。
たくさんある手のひとつが、私の頭に乗せられた。
すうっと熱がさがって、楽になった。
「それでいいのですよ」と微笑まれた気がした。

はっと気がつくと、私は自分に起こったことに、興奮して、
離れて住んでいた、育ての母に電話して、初めて神さまのことなどを打ち明けた。
「そうだったの。それを聞くといろんなことが納得できる」と母は言ってくれた。
それから母には見えないけれど、何度も死に掛けているので、
やっぱり走馬灯のように人生が見えたことなんかを話してくれた。

翌日には、よろよろしながらも起き上がって病院へ行ける程、元気になっていた。
何日も寝込んでいたのがウソのように。
それから体力が戻ってから、久しぶりに会社に出勤した私は、
なぜかその頃、親しくなったばかりの同僚のTちゃんに、
千手観音が現われて熱が下がった事を嬉しくて話してしまった。
今までではありえないことだったのだけど、
なんでだか、話していたのよね。
もちろんその人に、今まで、そんな話を一度もしたことなかったのに。

彼女はとても興奮して、「すごい!すごい!良かったね!」と喜んでくれた。
そして、「ぜひ紹介したい人がいるので一緒に来てほしい」と言った。
宗教には懲りている私は、ちょっと疑り深く、行くのを渋ったのだけど、
彼女は宗教とかじゃないけど、占いをやっている先生のお世話をしている人だと言った。
何度目か誘われて、私は”その人”に会ってみることにした。
”その人”も宗教じゃないけど、神仏と話をする人だと言うので。

そうして、私は、自分以外の、神仏と話をする人と初めて会うことになったのでした。

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