忍者ブログ
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

自分の中に、自分のまわりに、
必要なものはすべて揃っています。

苦しみや痛みさえ、
自分にもたらされてたサインでありギフト。
自分が今いる状況の中に、
読み解くべき情報が詰まっている。

その苦しみ、痛みこそ、
課題へ取り組むための、読み解くための
大事なツールなのですが、

ただ、そのツールのメモリ、
つまり痛みや苦しみの度合いというのは、
人それぞれ全くちがうのです。

私の母は先月救急車に運ばれて入院しましたが、
最初は原因不明で、ウィルス性の病気を疑われて、
隔離されていましたが、
よくよく調べてみたら、
なんてことない胃腸炎による熱が原因。
熱といったって、37度5分。
他の人には倒れて寝込んで動けなくなって、
救急車を呼ぶほどの熱ではないけれど、
平熱が35度で、長いこと熱を出したことのない、
母にとっては、それは大変な高熱で、
ふらふらになって、口も聞けないほどの、
大異変なのです。
熱が下がったら、急に楽になって回復し、
ほどなく退院しました。

私が子供の頃から、
そのように体の弱かった母は、
いつも私に多くのことを、
有り様そのもので教えてくれる。

普通の人にはどうってことない
ちょっとしたことで、
すぐに具合が悪くなって
倒れてしまうので、
怠け病だと、言われて責められ、
苦しんでいたこともあったらしい。

でも、母にとっては、
ギリギリいっぱい頑張って、
痛みやしんどさと戦って、
やっと今の状態を保っていることを、
側で見ている私は知っている。

価値観や痛み、苦しみのメモリが、
まったく一般的なレベルでないので、
人と比べることなんて
意味ないということを、

20歳まで生きられないと宣告されながら、
今年65歳になる母から教えられた。

課題はほんとうに人それぞれだなーって
ことも、母を見ていると解るのです。

体が弱いくせに、
ほんのちょっと部屋が散らかっていたり、
埃がたまっていることが気になってたまらず、
ふらふらしながら片付けを必死でする母は、
若い頃いわゆる潔癖症だったわけで、

それでは神経がまいってしまうので、
そういう性格を改めるように医者に言われ、
少しくらいの埃や散らかっていることは、
気にしないように、見ないふりする努力をしてました。
そりゃもう命がかかってましたから、
頑張って、だらしなくなってました。
それでも私から見るといつも片付いていたけどね。

その母に育てられた私というのが、
片づけが苦手で、いろんなことに、
とにかくこだわりが少なく、
あきらめが早く、根性がないわけで、
とにかくいろんなことが、
母と正反対のだったのですねー。

そんな娘を育てないといけなかった母の課題、
そんな母に育てられた私の課題、
共通なのは、
自分と質がちがう人間の存在を認めること。
自分と人を比べて責めてはいけないと、学ぶこと。

人生って、ほんと絶妙。

2007.04.11

PR
59  58  57  56  55  54  53  52  51  50  49 
ブログ内検索
カウンター
読み解きに役立つ本です!








【share】 する
クリックしてね

忍者ブログ [PR]