ものすごくパワフルで元気だった人が、
ある時からとても病弱になったり、
ものすごく強気でがんがん攻めの姿勢で生きてきた人が
あることから鬱になってながく沈んでいたり、
なんでも分かっているように見えた人が、考えられない選択をして、
挫折を味わうということが、けっこうあります。
それはね。
弱ったり、だめだめだったりする体験が必要だからなんです。
人間て、体験しない、理解できないものなのよね。
体験していないと、
そんなことで寝込むなんて、気力が足りないからだとか、
そんなことで働けないほど落ち込むなんて、根性が足りない、
そんな馬鹿な選択をするなんて、考えなしだからだ、
なんて、平気で相手をこき下ろしたりします。
でも、自分が、どうしようもなく身体が動かないことや、
頑張ろうとしてもどうしようもないこともあることを、
とんでもない失敗の体験し、不調な時期を味わうと、
そうしてやっと、人の痛みを知り、人に優しくなれます。
どうしようもないこともあるんだね。って分かるようになる。
そのために、そういう体験が必要な時もあります。
不調を知る前は、
自分では知らずに、ただ子供みたいに無邪気に、
傲慢だったり、残酷だったり、していたかもしれません。
そして、すっかり立ち直った時、
あなたは、不調を知る前よりも、ずっと優しくずっと強くなっているんです。
愛を知るために、不調になる、そういうこともあります。